3匹のこぶたと気まぐれオオカミ

男子3兄弟とアラフォー父の物語

大好きだったのに、、、

こぶたのお家に新しい仲間がやってきました!

エクシーガ君です!

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エクシーガ君は、こぶたの家族みんなを乗せて遠くまで行くことができます

今までこぶたのお家には、みんなが一緒に乗れる車がなかったのです

オオカミさんは、嬉しそうにエクシーガ君で『みー』と『ひー』を幼稚園のお迎えに行きました

エクシーガ君を見た2人は大興奮!

目を輝かせて、エクシーガ君に乗り込みます

そして、『みー』は、

「買ったの??カッコいい〜!『ゆー』君に見せに行きたい!」

と大喜び

『ゆー』はこぶた達の従兄弟で、『みー』よりも一つ年上のお兄ちゃんなのです

『みー』は『ゆー』が大好きで、新しいものを手に入れると、すぐに

「『ゆー』君に見せる!」

というのです

オオカミさんは、

「今度見せに行こうね!」

と『みー』と約束しました

 

そう、、、今日は、新しい出会いともう一つ、切ない別れがあるからです、、、

今までこぶたの家族を運んでくれた車との別れです

赤ずきんちゃんが仕事を始めた頃に買った車でした、、、

今日、車屋さんに持って行きます

赤ずきんちゃんはとても切ない気持ちです

こぶた達はオオカミさんエクシーガ君に乗り、赤ずきんちゃんは別れる車に乗り、車屋さんまで行きました

 

車屋さんに着いて、いよいよ別れの時です

赤ずきんちゃんがエクシーガ君に乗り込むと、『みー』が

「ブルーの車は?」

と聞くので、

エクシーガ君を買ったから、ここに置いていくんだよ」

と言うと、

「え、なんで?なんで?」

と言って中々分かってくれません

その後も何度も何度も

「なんで?ブルーの車は?僕大好きだったのに、、、」

と言っていました

初めてみんなで一緒に乗れたはずの車内は、ちょっと切ない空気が流れていました、、、

 

おしまい!またね

 

 

 

 

オオカミの心、豚知らず

オオカミさんが仕事を終えて、こぶたのお家に帰ってきました

オオカミさんのお仕事は、朝から次の日の昼ころまで、、、

クタクタになって帰ってくると、オオカミさんは、自分の左耳がとてもおかしいことに気づきました

実はその異変には数日前から気づいていましたが、こぶた達の面倒を見るのが忙しくて黙っていたのです

さすがのオオカミさんも、

(これはおかしい、、、)

と思い、お医者さんに行くことにしました

お医者さんに行くと、

 急に耳が聞こえなくなる病気

 めまいや吐き気がすごい病気

のどちらかだと言われ、たくさんのお薬をもらいました

お医者さんからは

「最近、辛いことや疲れていることはありませんか?」

と聞かれました、、、

オオカミさんは、お医者さんから薬ももらった後、すぐに、こぶたのお家に帰りました

そして、『みー』と『ひー』を幼稚園に迎えに行きました

オオカミさんは、昨日からの仕事でほとんど眠れていませんでした         

さらに、耳の病気で頭が重たかったり、変な音が聞こえたりしていました      

ですから、車の運転も大変危険でした

でも、オオカミさんは、二人を幼稚園に迎えに行くのが大好きだったので、『あー』を連れて二人を迎えに行きました

きっと、幼稚園の出口では、二人が最高の笑顔で抱き着いてくれると信じていたからです

幼稚園に着いたオオカミさんは、嬉しそうに車を降りて、『みー」と『ひー』がお迎えを待っているところまで行きました

すると、そこに出てきた『みー』が、明らかに不機嫌、、、、

「おかえり!」

そうオオカミさんが笑顔で声を掛けても

「パパ!幼稚園、、、イヤやった!!」

と怒ってくる始末、、、

車に乗る前には、自分の着ていたジャンバーを

 バサッッ!!!

と乱暴に地面に投げつけて、何かに怒っていました

オオカミさんは、幼稚園で辛いことがあったのだろうと思い、ただ何も言わず『みー』を見守っていました

そして、車に乗りこんだ時、オオカミさんが『みー』に

「幼稚園で辛いことがあったんやね、、、、」

と言うと、『みー』は

「違う!!!」                                「幼稚園のお迎え!!!」                            「お迎えよ!!」

「パパ、イヤやったの!ママがよかったの!!」

 

オオカミさんは、この時、『みー』の魂の声が、左耳から

ビリビリ

に割れた音で聞こえていました

 

「そうか、、、ごめんね、、、。」

 

オオカミさんは、疲れた声でそう答えました、、、

 

おしまい!またね

音色の正体は、、、

ある昼下がり、お昼ご飯を食べた『あー』は、とってもご機嫌ななめ、、、

赤ずきんちゃんにくっついて離れようとしません

オオカミさんが抱っこしても

「ん〜!ん〜!ん〜!(おろせ〜、おろせ〜)」

と暴れます

このままでは、赤ずきんちゃんはお昼ご飯が食べられません

そこで、オオカミさんは、抱っこ紐を使って『あー』をおんぶすることにしました

抱っこ紐でおんぶされた『あー』は身動きができなくなりました

『あー』が大人しくなったので、赤ずきんちゃんはお昼ご飯を、オオカミさんは後片付けをしていました、、、

すると、、、

オオカミさんの背中から

チュパ、チュパ、チュパ、スー

チュパ、チュパ、チュパ、スー

とおかしな音色が聞こえてきました

オオカミさん

(『あー』が指でも吸ってるのかな?)

と思いました

その音色はしばらく続き、そして聞こえなくなりました、、、

オオカミさんが後片付けを終わらせた頃、『あー』はオオカミさんの背中で眠ってしまいました

眠りについた『あー』を抱っこ紐から出そうと赤ずきんちゃんが近づいてきました

 

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「アッハッハッハッ!!」

 

ところが、何故か赤ずきんちゃんが大爆笑し始めたのです

 

(ん??なんだ??)

 

オオカミさんは意味が分かりません、、、

オオカミさんは、

(背中と腰が痛いから早く下ろしてくれ〜)

そう思っていました、、、

 

実は、、、この時『あー』は

 


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こんなことになっていたのです、、、

 

おかしな音色の正体は、、、

おもちゃのネジ

だったのでした、、、

 

おしまい!またね

はじまり、はじまり〜

2021年が終わり、新しい年がこぶたのお家にもやってきました

こぶたのお家は、3匹のこぶたとオオカミさん(パパ)赤ずきんちゃん(ママ)の5人暮らしです

3匹のこぶたは、1番上が『みー』4歳

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2番目の『ひー』3歳

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1番下の『あー』1歳

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元気な男の子の兄弟です

3匹は毎日、笑ったり、泣いたり、怒ったり

だから、こぶたのお家はいつも賑やかで、オオカミさん赤ずきんちゃんはクタクタになってしまいます

でも、夜になって3匹が眠る頃には、その笑顔を見ると、オオカミさん赤ずきんちゃんは幸せな気持ちになって、また次の日も頑張れるのです

さて、この物語は3匹のこぶたと気まぐれなオオカミさんのお話です

気まぐれなオオカミさんですから、いつまで続くことやら、、、

 

 

おしまい!またね